子供にもわかりやすい宇宙や星についてのお話

なるべく簡単にわかりやすく宇宙や星について紹介していくブログです。

宇宙食ってどんな食べ物?

今日は宇宙飛行士が宇宙で食べる食事、

宇宙食を紹介したいと思います😆

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宇宙食と言うと離乳食のような液体をすするだけの物の様なイメージをされがちですが、現在の宇宙食は種類も豊富になり、その種類は1000種ほどあります😆

 

日本人宇宙飛行士のための、日本食宇宙食

も作られています‼️

 

宇宙食無重力状態という特殊な環境の中食べる必要があるため、下記のような幾つかの制約があります。

 

①長期保存ができること

地球から宇宙船へ頻繁に物資を運ぶことができません。ですので宇宙船の内部に食品を保存しておく必要があります。


②軽量であること

宇宙船に積める荷物の重さは決まっているので少しでも軽量にする必要があります。

 

③強い臭気がないこと

宇宙船は密閉されていて簡単に換気ができません。臭いがきついとずーっと臭いままになってしまいます。臭いのきつい魚などは今も嫌忌される傾向にあります😭


④飛散しないこと

宇宙船の内部には、宇宙での活動や生命維持に必要不可欠な機器が数多く設置されています。簡単に砕けたり液体が飛び散るような食品は、それらの機器を破損させてしまう可能性があります。ですので食品が飛散しないよう加工する必要があります。

水分の多い料理は粘り気を持たせて飛び散らないようになっていて、またスープやジュースはパックからストローで直接飲むようになっています。

 

⑤栄養価が優れていること

宇宙食だけしか食べられない宇宙飛行士のために栄養のバランスが良いものを提供する必要があります。宇宙ステーションでの長期滞在などのなかで、骨粗鬆症や宇宙空間で起こる深刻な健康上の問題に対応する必要性があります。

宇宙飛行士にとって食事が非常に重要な気分転換となることがあるので味の面での改良や、デザート等の充実も図られています😊


⑥特別な調理器具を必要としないこと

宇宙船では燃料電池が使用されていて、発電の際に副生成物として水が発生します。この水を加温して調理に使用するのが効率的です。そのため加水調理に適していて保存性・栄養・食感の面でも優れたフリーズドライ食品は、多くの宇宙食に採用されています。

レトルト食品も船内の電気オーブンレンジを利用して温めることができます😊

宇宙船内で供給されるお湯はやけどの危険を減らすため、スペースシャトルでは70度、国際宇宙ステーションISS)では80度までと決められています。インスタント食品でもこの温度の湯で美味しく調理できるものが求められます。

 

宇宙食は以上のような制約を果たしながら作られています😅

 

フリーズドライなどの技術は民生技術としてインスタント食品に広く用いられるようになりました。

宇宙食の技術開発により私たちの生活が便利になった一例です😆

 

国際宇宙ステーション計画では様々な国の様々なクルーが生活することから、各国の料理に関連した宇宙食が開発されています。

はやく宇宙で星を見ながら各国のディナーを楽しめる日がきて欲しいですね😆