子供にもわかりやすい宇宙や星についてのお話

なるべく簡単にわかりやすく宇宙や星について紹介していくブログです。

惑星から外されてしまった冥王星ってどんな星?

太陽系惑星から外されてしまった惑星、冥王星

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英名はプルートー

ローマ神話に登場する死者と冥界、暗黒を司る神プルートーから名付けられました。

太陽系の薄暗い外側を回っているからピッタリな名前としてつけられました😅

 

冥王星の直径は約2,274キロ(地球の約0.18倍)

月の直径は約3,476キロなので月よりも小さいです😱

 

質量は地球の0.0022倍

体積は地球の0.0066倍

ん〜小さな天体ですね😅

 

重力は地球の0.07倍です。

 

太陽からの平均距離は59億1,510万キロ

光の速さで約5時間半かかります😅

ちなみ光の速さは秒速約30万キロです。

光の速さは1秒で地球を7周半するの速さなので、いかに遠いかがわかりますね。

まあ、宇宙規模だと全然大した距離ではありませんけど😱

 

冥王星の公転周期は約248年で太陽を一周します。

 

自転周期は6.39日で一回転します。

自転は地球よりゆっくりですね😊

 

冥王星にはカロンと名付けられた衛星が発見されています。

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カロン冥王星の半分くらいの大きさです。

衛星としてはあまりにも大きいですね。

 

冥王星の構造ですが、有機物を含んだ岩石でできた核があり、そのまわりを液体の水の海が覆っています。

さらにそのまわりを氷でできた地殻が覆っていると考えられています。

マイナス200度より冷たい極寒の天体です。

 

天王星が何故、惑星から外れされてしまったのか。

冥王星は1930年にその存在が発見されました。

それから冥王星は太陽系の第9惑星として考えられてきました。

1992年以降、技術の発達もあり太陽系の観測が進み、冥王星に似た天体が数多く発見され始めました。その数は1000を超え、天文学者たちも、冥王星が本当に惑星であるのか、小天体ではないのか?と疑問を抱き始めました。

そこで学者たちは惑星の定義を決めることにしたのです。

 

惑星の定義

2006年にチェコプラハで開催された国際天文学連合総会で、天文学者は惑星を科学的に明確に定義しました。

 

  1. 太陽の周りを回っていること
  2. 十分重く、重力が強いため丸いこと
  3. その軌道周辺で圧倒的に大きく、他の同じような大きさの天体が存在しないもの

以上の3つを決めました。

 

2003年には冥王星より大きな直径を持つ天体エリスが発見されてしまいました。

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冥王星は3番目の条件に当てはまらず、

惑星の仲間ではないと決まってしまいました。

(1)と(2)の条件を満たし、また衛星ではない天体を準惑星と呼んでいます。

冥王星の他に、エリス、ケレスといった天体もこの分類に含まれています。

 

準惑星になってしまった冥王星は可愛そうですが、ネームバリューは他の惑星には負けてないと思います😆